譲渡税所得課税とは

譲渡所得課税とは、所有する土地や建物などを譲渡したときに出る収入をほかの給与所得や事業所得などと分けて課税される税金のことをいいます。
譲渡所得は、取得費と譲渡費用を収入金額から引いた金額になります。

譲渡所得＝収入金額 - (取得費 ＋ 譲渡費用)

取得費について

取得費とは、譲渡した不動産の取得にかかった費用のことを言います。土地や物件の購入代金だけでなく、購入時にかかった仲介手数料や税金などが取得費となります。また、借入金利子や設備費、増改築費も取得費に含まれます。

• 取得費になる費用
• ・購入代金
• ・購入時にかかった税金（登録免許税、不動産取得税、印紙税）
• ・仲介手数料
• ・設備費
• ・整地費
• ・改良費
• ・借入金利子など

譲渡費用について

譲渡費用とは、譲渡費用とは譲渡をする際にかかる費用のことをいいます。仲介手数料や譲渡をする際に必要な書類作成費だけでなく、譲渡をする際に更地にする費用や設備の取り壊し費用も含まれます。

• 譲渡費用になる費用
• ・不動産の譲渡に際して支出した仲介手数料
• ・売買契約書の印紙代
• ・登記もしくは登録に要する費用（司法書士の手数料も含む）
• ・貸家の借家人を立ち退かせるための立退料
• ・土地譲渡に当たり上物を取り壊す取り壊し費用
• ・借地を譲渡するために地主に払う名義書き換え料など

取得日・譲渡日について

取得日や譲渡日は、引渡日か契約日のどちらかを選択できます。売買の場合は基本的には、引渡しがあった日が取得費になりますが、建物の建設等をして土地と物件の引渡日を取得日にする場合もあります。

取得日や譲渡日を決めるときは、所有期間によって税金の負担が変わるため注意が必要になります。税額は、譲渡した年の1月1日現在の所有期間が5年を超えているかどうかで判定が行われているからです。